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2012/11/27

水と遊び・水を知り・水に習う (17)

木の葉の色づきが里まで降りてきて庭木のもみじも真っ赤に染まりました。
今年は紅葉の当たり年とかで、どこを歩いてもいろいろな色の種類を楽しむことが出来ます。
また赤色の、黄色の、それぞれの色の幅にも驚かされます。
この色とりどりの景色こそが日本人の心にある雅の世界です。
四季がおりなす色の世界感をどう暮らしの中に取り入れるかを問われているかのようです。日本人らしさの回復には是非必用なことでしょう。

都会では見れない世界を野に求める必要があります。
日本人の心の奥底にある懐かしさを取り戻すため、
外に出かけてみましょう。
豊かさとか、自然とか、生きるとか、喜びとか、やさしさとか、
育むとか、文化とかについて見て、感じるチャンスです。

2012/11/24

水と遊び・水を知り・水に習う (16)

この時期野原に出るといろいろな草草がいまの状態を見せていて面白い。
萎れて横たわっているもの、可愛い小さな花を咲かせているもの、
枯れていながら鮮やかな茶色を誇っているもの様々な景色が見える。
春の野原はひたすらいのちが青く輝いて見えるが、
いまの野原は悲喜こもごもの様子を見ることが出来る。
私の好きなものはタンポポの綿毛である。
風に飛ばされる前の丸く膨らんだ様子が美しい。
その一本の種子が飛んでいってどこかに落ち、そこで根づいて、
花を咲かす。そこからまた飛んでいきどこかにたどり着く。
まるで命と一生を風まかせに生き続けているようだ。
漂白の詩人の彷彿させる。
飛んでいる様子を見るとヘリコプターの羽根のように風に乗って、
パイロットが乗っているようである。
自然は人間が創る精密機械以上のものを持っている。
それもただひたすら命を生かすために・・・


2012/11/20

水と遊び・水を知り・水に習う (15)

昨日木枯らし一号が吹いた。これからは関東の空っ風が吹く。
この頃になると木枯らし紋次郎のテーマソング「・・・君は風の中で待っている」や、宮沢賢治の「風の又三郎」を口ずさむ。大好きな言葉「どっどど・どどうど・どどうど・どどう 青いくるみも吹き飛ばせ・すっぱいかりんも吹き飛ばせ・どっどど・どどうど・どどうど・どどう」はこの季節に数十回は小さく叫ぶ。
紋次郎もどどうも乾いた風を味方にして内側から元気を出すのに都合がいい掛け声である。

空気の乾燥は身体にとってもあまりいいことではない。
生活の中で水分を上手に取り入れていこう。


2012/11/17

水と遊び・水を知り・水に習う (14)

数日前初霜が降りた。初めて土が凍ったのです。
大気が冷え込み、土の中の水分が凍っているのが霜柱だが、
自然がこれから冬本番になるよと私達に知らせてくれます。
それとは違う現象で「霜が降りる」と言いますが何故でしょう?
霜は温度が5度ぐらいに下がると放射冷却の影響で物に付着している水分が凍り白くなるので、静かに降りてくる様子をイメージして霜が降ると言ったのでしょう。
日本語の美しさの一つですね。
霜が降りた朝は何故か決まって空気が透明で美しい。
空気が美しく見えるのは何故だろう?
空気中の水分が凍るとき、汚れまでも氷の中に閉じこめてくれるのかな・・・


2012/11/13

水と遊び・水を知り・水に習う (13)

レオナルド・ダ・ヴィンチの水の素描を所有し保管している、
イギリスのウインザー城から返事がきた。
ダ・ヴィンチの水の素描とコラボレイトの展覧会をしたいと申し入れをしていたのだが、私の流水紋にはとても興味を示してくれたが、
その企画は困難であると記されていた。

当初からそのような返事が来ることは予想されていた。
しかし大きな収穫があった。それは担当者の名前がわかったことである。
これからはその担当者宛に直接手紙を出し続けることが出来るのです。
早速返事を書いた。

人類の偉大な芸術家であるダ・ヴィンチを過去の偉人として崇めるだけでなく、
現代に生かし、未来の人類と地球のいのちのために生かすほうがどれほど価値が高いかを考えるのが保管者としての役割でないかと問いかけてみた。
さてどんな返事が来るか楽しみである。



2012/11/10

水と遊び・水を知り・水に習う (12)

昨日久しぶりに京都に行った。
恒例のタオの会修了者の修学旅行と今回は「節子・クロソフスカ・ド・ローラ」さんの講演会に参加する為だった。

昨年9月に節子さんのご自宅(スイスのグランシャレ)に招待され、
2日間を一緒に過ごさせていただき、その暮らしぶりはスイスに居ながら日本そのもので、懐かしさと憧れを感じさせるものでした。
今回も相変わらずの美しい笑顔と聡明なお話しで多くの人々を魅了されていました。
100名ぐらいの集まりでしたが、彼女のいる所は常に透明な明るさに包まれています。
人はここまで高貴な徳を積むことが出来るのかと感じさせられ、感嘆したものです。
清らかな水がさらさら流れ、透き通った高原のそよ風に吹かれているような清々しさと日本婦人のしたたかな芯の強さが同居した魅力を感じさせる一流の存在感でした。


2012/11/06

水と遊び・水を知り・水に習う (11)

この2~3日気温の変化が激しいが、そのお蔭で景色が色づいたり、
果物の甘みが増したりといいことばかりだが、
一体自然はどのような仕組みで働いているのだろう?

太陽の位置が斜めに傾いて、日中の陽射しが弱く、短くなっている。
これだけで自然全体が移ろうのかな・・・?地中や、
水中や我々が見えないところで何が起こっているのだろう。

熊や蛇の冬眠も、落ち葉の下の昆虫達も、渡り鳥の海外移住も、
何かが大きく変わりつつあるこの時、人も重ね着だけでなく、
何かを変えなければならないのかもしれない。
ああ、時が流れて行く・・・


2012/11/03

水と遊び・水を知り・水に習う (10)

散歩の途中で、野焼きと出合った。
最近は勝手に火を燃やす事を禁じられているせいか、
なかなか火を見ることが出来ない。

燃え盛る火を見ていると、胸がどきどき高鳴り、
身体中に燃え移ってくる異常な気分になる。
当然ながら、身体中の水分が沸騰して、体温も急上昇する。
その気分を久しぶりに味わった。

その場を離れると何かご馳走をいただいた気分になれた。
火は風の化身で、風の渦巻く姿を火の中に見ることが出来る。
地は火の化身・風は水の化身・水は宇宙の源で、始まりである。
水は火を鎮める。