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2013/03/30

水と遊び・水を知り・水に習う (52)

日本国中がピンクに染まるときがやってきた。
毎年のことだが日本地図を桃色で塗りつぶしたい衝動に駆られる。
各地に有名になった桜を見るツアーがあるが、
それらを見て歩いたら、地元の桜が見れなくなる。
今年の桜は今年でなければ見れない。
毎年地元の桜を5~6本決めて、毎日巡回して見て歩くのが恒例になっている。
もう既に10数年見ていることになるが、毎年違う感動を与えてくれる。
今年は低温のせいで、花の時期が長かった。
蕾が膨らんで、花が咲いて、ひらひら散って、
地面一杯をちりばめて、葉っぱが色づいて・・・
まだまだ楽しめます。


2013/03/26

水と遊び・水を知り・水に習う (51)

早咲きの桜の花が白やピンクに咲き乱れる頃、
人の背丈ほどの高さに一段と際立って咲く真っ赤な花がある。
赤にも濃さの程度があるが、この花の赤さは、
よくぞここまでというほどの濃くて明るい赤さである。
私にとってはこの赤を見て、やっと春が来たと実感できるのである。
それはボケの花ですが、ボケの花色にも白やピンクもあるが、
私のボケは真紅の色です。
今年もボケの林に入って興奮しきり、
体内の血液の色と共鳴させて生きるエネルギーを充填しました。
ボケないように・・・


2013/03/23

水と遊び・水を知り・水に習う (50)

最近は水辺の環境が改善され、水鳥をよく見る機会が多くなった。
中でも私の好みは「かわせみ」である。
鮮やかなブルーとオレンジの色に身を包み、
ジ~と水中を見つめる鋭い眼差しと一瞬の早業で水中の餌を捉まえ、
翻って元の枝に収まる。この軽業師のしぐさは目を見張るものがある。
剣豪を思わせる鋭さと冷静さを併せ持つ。また飛ぶ姿がすばらしい。
水面すれすれに滑空するのである。
そのかわせみを1年に4~5回は見るが、今年初めて見た。
水辺を歩く楽しみが増し、今年は何匹のかわせみに会えるだろう。


2013/03/19

水と遊び・水を知り・水に習う (49)

もうすぐ春分の日を迎えるが、私のとってのこの時期は
「暑さ寒さも彼岸まで」の方が実感としてある。
昔の人は季節の変わり目を、そのように言葉でよく言い表したものです。
春分の日も秋分の日も昼と夜の時間が同じであって、
自然界の秩序と一致しています。
もう数年前に戴いた春蘭が咲いた。
春蘭という言葉の響きが好きで、この時期になるとどこかに恥ずかしそうに咲いている白い花を見つけるのだが、
今年も深い草の中に隠れるように咲いていた。
清廉な白色にピンクの紅をさしたような可憐な花に、
この寒い冬を良く頑張ったねと声をかけるのも照れくさくなるほどの風情です。


2013/03/16

水と遊び・水を知り・水に習う (48)

17日散歩の途中で桜の花が2~3個ほころんでいるのを見つけた。
気象庁の桜の開花宣言より一足早い発見で、
いよいよ日本の春がやって来る喜びを感じた。
遅い北国の春を思い起こしながら歩いていると、
こぶしの花が咲いていた。毎年この時期、北国はまだ寒かろうと思うと、
一足早く暖かくなることにすまないな~と思いながらこぶしの花を想像するのだが・・・
今年は冬が長かったせいか、まだ梅の花が満開のときに桜も、
こぶしも同時に見れるようです。
そんな嬉しい春の訪れはあっちこっちと行きたいところが多く、
気持ちが忙しくなる。嬉しいかぎりだ。



2013/03/12

水と遊び・水を知り・水に習う (47)

朝、野原を散歩しているといろいろな種類の鳥達が土の中をついばんでいる光景に出会う。
すずめ・鳩・セキレイ・ツグミ・キジ等等がひとかたまりになってしきりに何かを漁っている。
よく考えてみると啓蟄を過ぎたばかりの近頃、
土の中から出てきた虫達を待ってましたとばかりに、
鳥達がお腹を満たしていたのでした。
空には高い声でひばりがさえずっています。
「おお ひばり 高く また かろく なにおか 歌う 天の恵み 地の栄え そを讃えて歌う そを寿ぎ歌う」
久しぶりに口から出てきた言葉で、歌った・・・


切り株に咲いた「ほとけのざ」

2013/03/09

水と遊び・水を知り・水に習う (46)

いよいよ桜の時期になって参りました。
今月下旬には桜の開花が予想されています。
今この時、桜の木は花を咲かせる準備をせっせと行なっています。
大地からいっぱいの水分を吸い上げ、小枝の末端までいきわたらせる作業を行なっています。
染色家が桜色に染めるには花が咲く前の枝を使わなければなりません。
花が咲いた後の枝では染色できなのです。そのようにまさに今、
桜の木は桜色のエキスを作っているのです。
また池の中ではおたまじゃくしが卵の中から、
黒い目玉でいまにも飛び出そうとしています。
あらゆる命が水を頼って産まれようとしています。
いまエネルギー溢れる時が流れています。


2013/03/05

水と遊び・水を知り・水に習う (45)

流水紋の作品を見て人は何を感じ、
どう昇華させるのかとても興味があります。
制作者の私にとっては、部屋の中に立てかけてある作品から受けるものは、日によって違って感じます。あるときは美しく流れ、
あるときはとどまって流れず、またあるときは荒れ狂うと言う具合で様々な感情を起させます。
「気が巡る」という言葉のように、作品から受けた感覚が、
いのちの使命である「より良く生きる」とリンクして良質の生命エネルギーとなってくれるならと、期待するのだが・・・・
作品を見て「エネルギーを感じる」「美しい」「いのちの力を感じる」と感想を言う方は、気の巡りの事を表現されているのだろうか・・・?

2013/03/02

水と遊び・水を知り・水に習う (44)

昨日は3月下旬の暖かさで、突然着ているものが重さを感じる日だった。
日向の木の芽や土手の草花が扉を蹴破ったように飛び出してきた。
この時期いつ咲き出そうかと様子を伺っている梅の花もパッツと咲いたようだ。朝の散歩では数えるほどだった花びらも、午後の時間には4歩咲きまでになっていた。
梅の木はかすかな香を附近に漂わせて、寒風の中じっと耐えている。
花が咲いても華やかにならず、いつの間にか散って薄汚く名残を残している。
年数が経っても巨木にならず、豊かに枝を張って、威張っていない。
そんな梅の木が好きで、梅林を訪ねる時期が来た。