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2017/04/21

「清水の日」慶賛 "いのちの水に感謝"「時の流れ展」を終えて 4/1~3

毎年恒例になっている展覧会ですが、今年は「盆栽と流水紋」の競演でした。
盆栽と競演したいと思ったのは3年ほど前になるが、なかなかご縁がなくその内にと・・・待つことに決めていたのだが、突然最良なご縁が訪れた。
しかも盆栽界の若手ナンバーワンの「鈴木伸二」さんである。
5年連続で内閣総理大臣賞を獲得した実力者である。
彼の盆栽園(小布施)を訪ねた日も忙しい時間の合間をぬって、細やかな心配りのおもてなしを戴いた。特に目を引いたのは若い弟子たちの行儀作法である。挨拶からお茶の接待、何気ない所作の一つ一つが板についている。これらは急にできるものでは無い。日頃からの教育でできあがった躾の結果である。それは鈴木さんの教育である。そこにまず惚れた。
これはただお願いするしかない。盆栽の何一つもわからない私がとやかく言うことはない。彼にすべてを任せる展覧会にしようとその場で覚悟した。

その通りの状態が起きた。展覧会の設営の3月31日の前日私が肺炎になりドクターストップで京都に行けなくなるアクシデントに見舞われた。一瞬今回の展覧会は中止かと思ったほど混乱した時、鈴木さんとあのスタッフにまかせればいいと思ったとたん、グーと気が楽になって、眠り込んでしまった。

4月2日会場に行ってみると、完璧なまでの盆栽の配置と会場全体の品格を高める調和は私の予想を超えたものだった。会場に来ていただいた方々のご意見は、どなたも「素晴らしい」「感動」と称賛の言葉でいっぱいでした。盆栽の持つ数百年のいのちのつながりから表れる重厚な生命力とそれを引き出す盆栽家の細やかな愛情の調和が美しい時の流れを表現していました。盆栽を植物として観るか、人と同じ「いのち」あるものとして観るかによってまったく存在の姿が違ってきます。「いのち」の尊さを感じていただけたらと思い、今回の展覧会を企画したのだが大成功でした。

いのちの尊ささえも、現代社会の忙しさにややもすれば忘れがちになる日々、人が人らしく生きることの本質として「いのち」に向き会った生き方を心がけたいものです。
会場にお越しいただいた皆様に心よりお礼を申しあげます。










(c) 野崎 悠

今回の展覧会その他写真はこちらのページにございます。
http://www.be-stream.net/japan/biography/b2017.html#2017kyodo